きっと、ミカちゃんには良い友達ができたのだろう。


 ……悪い意味で。


「ちょっと席隣になったくらいでいい気になってるんじゃないわよ!」


 隣りに座っているあの人は教室の外で、違うクラスの子と話に出ていってしまっているので、いない。


 だから、好きなだけ叫べるのだろう、ミカちゃんは。


 きっとミカちゃんもあの人が好きなんだろう。


 きっと私と同じ理由で。