その時が、あの人との出会いだった。


 クラスで一番かっこよくて、優しかった。


 内気で地味な私は彼に近づくことすら難しいような、そんな人。


 けれど、奇跡のような出来事があった。


 それは、とある月始めの席替え。


 偶然にも、あの人の隣になったのだった。