そんなことを考えているうちに朝のHRが終った。

キーンコーンカーンコーン…

「茉莉おはよ。今日は昨日より2秒早かったね。」
「お、やった。すごく走ったから疲れたー。」
「お前もうちょい早く起きろ。見てるこっちがハラハラするわ。」
「起きようとしてもなぜか身体が動かないというね。」

彩花と淕が笑いながら私を見ていった。
この2人といると落ち着くんだ。
なんて、本人に言ったらふきだして笑うんだろうな。
これは秘密にしておこう。我ながらいい考えだ。

この南第一高校に入学してから今日で1年と1ヶ月、高校2年になってから1ヶ月がたった。
時の流れは早いというけど本当にその通りだと感じた。
それを感じていたのは私だけじゃなかったみたい。

「今日で新学期に入ってから1ヶ月たつんだよね。すごくはやく感じるよ。」
「俺も俺も。」

みんなそう感じるんだな、と思った時ちょうど1時限目の先生が来てみんな席に着いた。