僕(♀)が異世界にふっ飛ばされて魔法使をやるこの状況について

彼は指先を小さく震わせながら言う。

瞳の奥も動揺している。

なんだろう、

まるで何かに怯(オビ)えているようだ。

でも氷は

僕のお腹のちかくまで凍てついている。

「まって…!やめ…てっ!」

このままじゃ死んじゃう…!

「おいお前たち!

そこで何をやっている!!」

「「!」」

僕と銀髪の人は同時に驚いた。

そこにはスーツを着た

40代の男性がいた。

ちょっと厳しそうな表情をしている。