僕(♀)が異世界にふっ飛ばされて魔法使をやるこの状況について

僕を指さす彼の人差し指が

静かに光り輝いている。

そしてその指の光は

僕の足を凍てつく氷の色によく似ている。

そして助ける素振りを見せない。

まさか…この人が

僕の足を凍らせてる?

でも、あり得ない。

この世に超能力や魔法なんか

存在しないのに。

そしたら、銀髪の人が

小さい声で

「もう騙されない……。

もう同じあれを繰りかえさせない…。

俺は……俺だけを守る…!」