promiseが新曲の発売に合わせて

DVDを作ることになり


大学の許可を貰って


promiseの始まりの舞台

五月祭で、収録をする




奏汰とあたしは、promiseの楽曲提供を

しているから、スタッフさんとも

時々だけど、食事に行く




「ねぇ?アオとどうなったの?」


奏汰の余命宣告を知ったのは、番組中


告白みたいにするから


だから、この質問には飽きた


「前と変わらず、仲良くやってますよ」


あたしは、上手くはぐらかす


「付き合ってるの?」


「さあ?」



誤解を招いていることは、承知


でも、付き合っていないとか


付き合っているとか


あたしは、どおでもいい


奏汰の隣を手をつなぎ歩く


堂々と、してればいい


あたし達には、時間がない


薫や梨花が見に来てくれた


実は、梨花からクリスマスのこと


すっごく怒られた


「青葉君の告白をだいなしにして!!」


逆にそれ、バラして良いの?


って、思ったけど


薫が後ろで、あぁあーーー


って、焦って叫ぶ

そんなことがあり、あたしは


奏汰に想われているって、自惚れてる



「Dr.Tとして、表舞台に出るのは
これで最後だから
今日は、全力でpromiseをサポートします
だから、俺たちに機材とか、任せて貰えませんか?よろしくお願いします」



カッコイイよ


奏汰についてきて、よかった


こんなに素敵な仲間に

素敵なファン達に囲まれて


奏汰のおかげで


皆がひとつになるんだもんね

でも……

「奏汰?あたし、こんな機械あたったことないよ?」


「へへっ 任せて!!覚えたから!!」


って……音感ないの忘れてるでしょ?


「結、指示して」


あっ、そーゆーことね


なんか、へんちくりんだったけど

すごく良くなった


ドラムのアレンジしたいって


言うけど、またまたへんちくりん


なんだかんだやって、良くなった



これで最後なんだ



そう思うと



舞台袖から、歌う陽太を見ながら

自然と奏汰と手をつないでた


ぎゅっと握り返してくれる


歌いたい



奏汰ともう一度



振り返るとレントとセージが涙ぐんでる



きっと、2人も同じ気持ち



陽太も同じ気持ちだったみたいで


あたし達を舞台に呼んでくれた



大切な仲間との最後のステージ


奏汰は、あたしにしか聞こえないように


「これ終わったら、旅に出よう!」


って、囁いた

「いいね!!」





もっと生かしてあげたい



奏汰の夢を叶えたい