好きじゃないよ、君なんか。





青瀬 奏遥 side ––––––––




「かーなーたーくーん?」


つけてるイヤフォンを
思いっきり取られる。


「あーうざい。
何の用だよ、ばか晴也」


テンション高めの声で
イヤフォン取ったやつは矢田 晴也。

俺の下僕……



「下僕じゃなくて親友ね。
ほんとひどいなー、奏遥は!」



「勝手に俺の心の中読むな。」



晴也が手に持っている
イヤフォンを奪い返しながら言う。