「…またこけてんの? 少しは学習しろよ、ばか。」 ぶっちーん。 「ばかってなによ! 別にこの前は急いでてたまたまだし! 今回も突き飛ばされただけで…」 あたしが大声で言うと 「…うるさ。」 そう一言 言うと 本を閉じてそのまま あたしの横をスッと通り過ぎる 遠くに行ったあいつの背中を 思いっきり睨みつけた。