体育大会が終わり、次のイベントは学期末テスト。

梅雨入りで気分サゲサゲの中、テスト勉強の毎日。

はっきり言ってつまんない。親もいないし、土日は塾だし。

そんなこと考えてた時だった。ピロリンと、一通のLINEが届く。

「あ、海崎」最近僕は海崎と岩下の3人で行動する。席が近いっていうのもあるけど、3人とも本好きだっていう共通点があるからかもしれないが。

前も言ったように、海崎は日本の勉強がまるでダメだ。だから僕と岩下で教えている。

その代わり、海崎には英語を教えてもらっている。

LINEの内容は「今からマチの家いっていい?」というものだった。

いいけど、突然だな… まあ、どうせ勉強教えてくれってことだろうし、いいか。

と思い、僕はOKの返事をした。

それから10分もしないうちにチャイムがなった。

とりあえず僕は海崎を家に入れ、勉強を始めた。いつも通りのはずだった。

海崎が家にきて30分ほどたったころ、海崎はさりげない口調で言った。

"またお別れになっちゃった"

僕は何のことかわからなかった。衝撃すぎてわからない。今なんて言った?

いつの間にか海崎は泣いていた。どうすればいいかわからなかった。

とりあえず僕はティッシュを海崎に渡した。そのあとは自分が何をしたかわからない。

ただ、知らない間に僕は海崎を抱きしめていた。