恋 文 日 和




『友達』って何だろう。

『恋人』って、一体何?




あたしは、神楽くんの『友達』であって

『恋人』じゃない。


神楽くんは、あたしの『好きな人』で

『友達』だなんて呼べなくて。



だけど、神楽くんには
想い合う、『恋人』がいて。



きっと、あたしなんて彼の心の片隅にもいないんだ。




こんなに想ってるのに、

こんなに好きなのに、何であたしは『友達』なんだろう。



苦しくて、苦しくて。


こんなにも悲しい気持ちが生まれるなら
『友達』になんてなるんじゃなかった。

ただのクラスメートのままでいられた方が、まだ幸せだった。



まだ、泣かなくてもよかったのに…。