…なんて、幸せって長くは続かないんですね。


「どどどどどどうしよー!!」

「ど、が多いっての。」

はぁ、と溜め息をつく玲は呆れた様子で携帯をいじってる。


「そもそも、あんたがいけないんでしょーが。」

「うぅ…。そぉだけどー!!」

そんな冷たい目で見ないでよぅ!



潤む視線で玲を見つめると、諦めたように携帯を置いてあたしに言った。


「いい?好きな人の事ばっかり考えてて、期末忘れてましたー、なんてただのバカだよ?」

「…はぁい…。」


そう、そうなのだ。
毎日毎日、頭の中は神楽くんの事でいっぱいで
ついでに夜中まで一人お化粧の練習してたら

すっかり忘れてた!!


期末テストーっっ!!!




「どうしよ、どうしよぉー!!」

「どうしよう、って勉強するしかないでしょ。」

何度目かわからない玲の溜め息が聞こえて
教科書に視線を落とすあたし。



…てか、全然チンプンカンプンなんですけどー!!!!



菊井日和
超絶体絶命です!!!

ひーん!!