「う、うん!ちょっと、えへへ!」
不自然な笑顔で慌てて答えると、神楽くんは自然にそれを笑顔で返してくれる。
その笑顔が
あたしの胸を勢いよく高鳴らせた。
神楽くんの視線がこちらに向けられる度に、カバンに入ったチョコレートが
彼には見えてるんじゃないのかとさえ、思ってしまう。
そして、自分がチョコをあげてる姿を想像してみる。
それだけで
ドキドキが最高潮に達して、今日一日をどう乗り越えればいいのかわからないくらいだ。
「おはー!」
「おっす。」
しばらくして
玲と桜井くんがようやく登校。
「あ、お、おはよっ!」
緊張を隠すように二人へ返事を投げると
玲の顔がニンマリと表情を変えた。
ギクリ、とあたしの顔が強張る。
玲はそんなあたしから視線を外し、他の二人に尋ねた。
「ねー、今日は何の日か知ってるー?」
ひぃーっ、玲ってば何を言い出すのよぉっ!!
白々しい玲の甘い声に、あたしの頭はパニック状態。

