こぼれそうになった溜め息をぐっと飲み込む。
…ダメダメ。
玲に言われたように
マイナスに考えるのは止めよう。
考えたって
行き着く先は、みんな同じなんだから。
それならば
今は、この時間を。
「ん?何?俺の顔、何か付いてる?」
「う、ううん!さ、寒いなー、と思って!」
「だよなー。菊井、鼻真っ赤だもん。」
「嘘っ!?本当に!?」
「ぶっ!嘘、嘘。」
「何だぁ、もーっ!」
隣りに居られる、この距離を
大切にしたい。
神楽くんが、好きだから。
その笑顔を、一秒たりとも見逃したくないから。
どうせなら
ずっと、永遠に。
隣りに、居たいんだ。
そうする事で
この時間を、少しでも長く繋ぎ止めていたいの。
それくらいなら
きっと、神様も許してくれるよね?

