恋 文 日 和



「嫌だったら言っていいから。帰らせるし。」

「ううん!あたしは全然平気だよ!大丈夫!」


慌てて答えたあたしに、神楽くんが眉を下げて笑う。



…嘘つき。

本当はすごく嫌なくせに
どうして、あたしはいい子ぶろうとしてしまうの?


言っちゃえばいいんだよ。
嫌だって。

本当は、4人で行ける事
楽しみにしてたんだよって。




でも………。
やっぱり、そんな事言えないよ。

だって
あたし、神楽くんに嫌われたくない。



嘘つきだと言われても
いい子ぶってるって言われても

…好きなんだもん。


神楽くんには
本当はこんな事思ってる、って知られて
幻滅されたくないんだもん。



やだな…。
こんな自分が、すごく嫌だ。


嘘ついて好かれたって
仕方ないのに。

ありのままのあたしを見て欲しいのに
ここでも、弱虫が邪魔してくる。



ねぇ、神楽くん。

こんなあたしは、神様に見放されて
当然なのかなぁ…?