恋 文 日 和



歩く度に、神社いっぱいに敷き詰められた砂利が音を立てる。


人混みの中、ぶつからないように避けて歩くと
時たま肩が当たり、それがまたあたしの鼓動を速めて。

「俺たちもおみくじ引きに行く?」

「う、うん!」


二人きり、というこの現状が
玲が作ってくれたものだとしても
どうしようもなく、たまらなく嬉しかった。



緊張で俯いた先に
あたしと神楽くんの靴先が見えて、それが同じ歩幅で進んでいく。

それだけで
幸せ、と感じてしまう。



そして改めて実感するんだ。

あぁ、あたし
やっぱり神楽くんが大好きなんだな、って。




「すっげー長蛇の列。」

おみくじが置かれてる所まで行くと、先が見えない程の人の列がずらり。


最後尾にいる係の人が

「約40分待ちでーす!」

と、声を張り上げて言う。



「どうする?並ぶ?」

「え、あ、ど、どっちでも!」

「じゃあ並ぶか、せっかくだし。」

そう言った神楽くんに
あたしたちは最後尾に並ぶ事にした。