恋 文 日 和



玲の言葉に
曖昧な笑顔を作った。

図星すぎて、何も言い返せなくて。



そんなあたしに、ポン!と肩を叩いてきた玲は

「そーんな落ち込まないの!ま、ここはあたしに任せなさいっ!」

「え?あ、ちょ、玲っ!」

そう言って3人に走り寄って行く。



あたしの呼び掛けに止まる事なく
玲は、桜井くんと美咲さんをどこかに連れていってしまった。

戸惑う美咲さんをよそに
強引に人混みに紛れていく3人。


その際、振り返った玲のピースサインが
人混みの隙間から見えた。



え?
ええ!?
ど、どうゆう事!?



当のあたしは、玲の行動に頭がついていかない。


ただ唖然と消えてゆく3人を見つめていると

「おみくじ、引きに行くってさ。」

と、いつの間にか
ジャケットのポケットに手を突っ込んだ神楽くんが目の前に居て。




「か、神楽くん、」

「つーか、寒ぃーよね。」

肩を竦め笑う神楽くんの笑顔が、あたしの胸を締めつけた。