恋 文 日 和



「大丈夫?」

覗き込む玲の顔が、悲しそうにあたしに尋ねる。



「…大丈夫、じゃ…ないかも。」

いつもは言える強がりが、今日に限って出て来なくて。

だけど誤魔化すように
えへへ、と笑ってるあたしは
やっぱり少なからず強がっているのかもしれない。



「てか、何で神楽も連れてくるかね、あの子。」

「……………。」

はぁ、とあからさまに大きな溜め息を付き
腕を組んで、美咲さんを睨む玲。

あたしは何も言えずに
桜井くんと神楽くんに挟まれて笑う
美咲さんの後ろ姿を見つめた。




もうすぐ明ける新しい年に
笑い声が交り合う。


この中で笑えてないのは
もしかしたら、あたしだけなのかな。

そう思うと、あたしは何でここに居るんだろう。

辛いだけの年明けになるなら
神様に何をお願いしたって意味ない気がするよ…。



再び地面に向けられた視線に

「日和、またマイナスな事考えてない?」

玲が言う。




「…そんな事、」

「嘘。言ったでしょ、日和はわかりやすいもん。」