ふんわりとした栗色の髪が揺れる。
折れそうな程
細い肩が、笑う度に跳ねて
華奢な体は、神楽くんの背に隠れるくらい
頼りなく、どこか儚い雰囲気を持ってた。
美咲さんは、女のあたしが見ても
すごく愛らしい女の子。
男の子なら
誰しもが一度は可愛い、と思うんじゃないかと思う。
だけど、今のあたしには
辛すぎる現実。
あたしを含め、他の2人とも初対面な訳だし
当たり前なんだろうけど
美咲さんは、神楽くんの隣から離れようとしなくて。
それを目の当たりにするのは
あまりに辛い。
ついこぼれる溜め息が
時間が経つ程、深くなってゆく。
あーぁ……。
あと少しで
年が明けるのに
神楽くんと全然話せてないよ、あたし…。
俯いた視線の先に転がる石を蹴ってみた。
「日和、」
石ころが
遠くに飛ばされたのを見届け、その声に視線を上げる。
……玲だ。

