恋 文 日 和



「開けてもいい?」

「うっ、うん!」

カサカサと音を立てて、ラッピングが解かれてゆく。


「何だろー。」

そう言いながらプレゼントを開ける神楽くんに、ドキドキが高まって。



「…ウォークマン?」

と、呟かれた時には
すでに心臓は爆発寸前。


おかしいな、あたし。

ずっと渡したくて仕方なかったのに
いざ、神楽くんの手元に渡ると

こんなのでよかったのかな、大丈夫かな、なんて不安だけが渦巻いて神楽くんの目が見られない。




何だか怖くて、ぎゅっと目を瞑ると

「…すげーな、菊井って。」

耳に届いた神楽くんの声。


その言葉に誘われるように
視界を遮っていた瞼を開くと、子供みたいに笑う神楽くんが居て。


「俺がウォークマン欲しいって知ってたの?てか、俺言ったっけ!?」

「え、あ、うん!前に、一度…。」

「本当に!?やべー、超嬉しい!」


無邪気な声が部屋を包んだ。


そして、ニッと笑いながら

「大切に使わせてもらいます。」

そう言って、かしこまった神楽くん。