「神楽のおばちゃんって意外に厳しいよなー。」
「何か酒とタバコだけはうるさいんだよ。」
桜井くんの一言に、神楽くんが諦めたように呟く。
「えー、あたしん家なんか超~ほっとかれっぱなしだけど!」
「それ、玲が言っても聞かねーからじゃん?」
「何よ、それ!どーゆう意味!?」
ぶう、と膨れた玲に
3人の笑い声が混じり合った。
外はすっかり夜を深め
街は明後日に控えたクリスマス一色に覆われている。
部屋に来る前に通り過ぎた神楽くん家のリビングにも、クリスマスツリーが飾られていた。
だけど、あたしにとってのクリスマスは
あと2時間後に迫った神楽くんのお誕生日。
頭の中は、いつ、どのタイミングで
プレゼントを渡そうか、未だ思考錯誤中で。
2週間も眠ったままのウォークマンが、あたしに催促してくる。
結局、他愛ない話で盛り上がっていたら
いつ渡そうか決められないまま、時計の針は23時35分を差していた。

