恋 文 日 和



そんなあたしを見て

「嬉しそうな顔しちゃって。」

玲がからかうように肘で突いてくる。



「そ、そんな事ないもんっ!」

「またまた~。本当わかりやすいなー、日和は。」

「もうっ!玲~っっ!」


徐々に人影のなくなった廊下で
あはは、と二人で笑った。




このまま、ずっと笑っていられたら
いいのにな。

毎日、笑顔で恋をしていたい。




……神様。


どうか、こんなあたしの小さな幸せ
奪ったりしないで。

多くは望みません。


ただ、神楽くんが笑顔の時には
あたしも、隣に居たい。

彼の笑顔に
一番近い場所に居たいんです。



それだけで、あたしは幸せだと思えるから。




……なのに、神様。


どうしてなのですか?
やっぱり、あたしは高望みしてるのでしょうか。



神様は、意地悪。



とても、意地悪です。