「今日9時集合なー!」
「わかってるってーっ!」
教室の隅々まで響き渡る桜井くんの声に、玲も負けずと大声で返事をする。
その時
隣のクラスの男子と喋っていた神楽くんが教室に戻ってきた。
その姿に、わかりやすく反応を見せるあたしの心臓。
そして、ぶつかった視線に
「じゃあね。」
と、神楽くんの笑顔が残されて。
「ば、ばいばいっ!」
たったそれだけの事。
だけど、あたしの心は一瞬にして暖められた。
そう、何度も言うように
明日は神楽くんの、誕生日で。
それを一緒に祝えるってだけで幸せなのに
今日の夜から、みんなで集まって
神楽くんの誕生日のカウントダウンをするのだ。
楽しみすぎて、今日だけで何度時計を見た事だろう。
ううー!
早く夜になってーっ!!!
気分はまるで
遠足が楽しみで眠れない子供のよう。

