恋 文 日 和



「きりーつ!礼っ!」

さようなら、の掛声と共にみんなの顔に笑顔が咲いた。


そして思い思いに散らばってゆくクラスメイト。


あたしもそれに倣って
カバンを持ち、真っ先に玲へ駆け寄った。


「玲、帰ろっ!」

「あー、うん!ちょっと待って!」

帰り支度をする玲に、あたしは隣の机に寄り掛かりながら待つ。



ついに明日から冬休みが始まる。

学校が休みになって、神楽くんに会えないのは寂しいけれど
冬休みは夏休みとは違って、2週間しかない。

それに、明日は神楽くんの誕生日。


正確には、あと数時間で。



寂しい、という気持ちよりも
誕生日という日を、祝ってあげられる喜びの方が勝ってしまうのだ。



あ~、ダメだっ!
顔がニヤけちゃうーっ!!



緩む顔を抑えていると

「玲!日和ちゃん!」

桜井くんがあたしたちを呼んだ。