恋 文 日 和



ぼんやりしていたあたしに

「あ、そうだ!」

と玲が何かを思い出したように声を挙げた。



「さっき俊介から言われたんだけど、」

「え?」



手招きされ、耳を寄せる。


そして、見合わせた視線に玲が笑った。



「どう?ちょっとは元気になった?」

ニッと歯を見せる玲に
あたしは瞬きせずに、何度も頷いて見せる。



……本当に?


未だ半信半疑のあたし。
そりゃそうだ、だってそれって―――…。


「った!」

ぼけっとしていると、玲からのデコピンでようやく我に返った。



「プレゼント、考えておきなよー。」

「う、うんっ!!」

ジンと痛むおでこを押さえ、勢いよく首を振る。



…喜んでも、いいんだよね?



『12月23日の神楽の誕生日、みんなでパーティしようってさ。』



美咲さんじゃなく、あたしたちを選んでくれたって。


そう、信じてもいいんだよね?