恋 文 日 和



「で?もちろん断ったんでしょ?」

日和は神楽に一直線だもんねー、そう言った玲の手には
いつか桜井くんが飲んでいたシェイク。


…どうしてだろう。
二人は好きな飲みモノや、趣味だって話だって合うのに
桜井くんと玲の気持ちはバラバラで。

向かい合わない矢印は、叶わない想いばかり。



それでも、桜井くんは玲が好きで。

三上くんはあたしを想ってくれていて。


でも、あたしは……。





「日和…?」


玲の呼び声に、はっと顔を上げる。


「ご、ごめん、ぼーっとしちゃった。」

えへへ、と誤魔化すように笑ってジュースを一口。



そんなあたしを見た玲は

「…もしかして、あんた、」

そう言って、シェイクを置いた。



「…何か、どう答えたらいいかわかんなくて…。」

「わかんなくてって…。日和は神楽が好きなんでしょ?」

「そう、だけど…。でも、」

「でもじゃないよ。そうゆうのが一番相手傷つけるんだよ?」