恋 文 日 和



「懐かしいなー、学校。そんな時間経ってないのにね。」

青空の下、玲が
んっと体を伸ばす。


「てか、うちのクラス喫茶店だって?超やる気ないよねー。」

あはは、と笑う玲をよそに
あたしは曖昧な笑顔を溢した。


一体、何から話せばいいのか
頭がちゃんと機能してくれない。

ただ、今目の前に居る玲が
幻じゃありませんように、と何度も願った。



そんな中
最初に話を切り出したのは玲からだった。


「…日和、ごめんね。」

その言葉に、何も言えずに首を横に振る。


どうして玲が謝るの?
本当に、謝らなきゃいけないのはあたしの方。


だけど、言葉が喉に引っ掛かって出て来ない。

口を開いたら
それだけで涙が、言葉以上に溢れてしまいそうだったから。



「あたしさ、」

ポツリ、と呟いた玲は
金網に寄りかかって話し出した。



「あたし、ずっと日和が羨ましかった。」


え………?