恋 文 日 和



色んな言葉が、ぐるぐると頭を駆け巡っていく。


だけど、その中から
どの言葉をどう桜井くんに伝えればいいのかわからない。


迷った結果

「も、もうすぐ文化祭だね!」

口から出たのは、全く関係ない話題。


もう、何言ってんのよ!
バカバカ、あたしのアホっ!!



「あー、そっか。そう言えばもうそんな時期かぁ。」

だけど、意外にも桜井くんがノッて来てくれたので助かった。



「じゃあ、神楽大変なんじゃねぇ?」

「あ、うん!毎日残って頑張ってるよ!ほら、玲居ないから…、」

やだ、あたし…!


言ってから気が付いてしまった。


はっと口を押さえて顔を上げる。



「…そっか、日和ちゃん、気が付いてたんだ。」

まいったなー、と頭を掻いた桜井くん。



気まづくなって、視線を下げた。

自分の無神経さにつくづく嫌気がさす。