恋 文 日 和



「目障り、か…。」

やけにリアリティのない時間の流れ。


割れたグラスを拾い
切れてしまった中指の絆創膏が、情けない程にあたしの涙線を刺激した。




神楽くんも
もしかしたら、そう思ってるのかもしれない。

彼は優しい人だから、言わないだけで
本当は迷惑だったんだ。


どうして
気が付かなかったんだろう。



妙なライバル心から
意地を張ってバイトに励んで。

負けない、負けたくないって
そんな事ばっかり考えて


好きな人に迷惑かけてる事にも気付かないなんて。



「バカだなぁ、本当…。」

リサさんに言われて
ようやく自分の愚かさを知ってしまった。





「…っ!」


今更泣いたって
もうどうにもならないのに。