それから少し仕事の話をしながら
他愛ない話をしていたその時。
「神楽くんっ!」
ふいに聞こえた甲高い声。
あたしと神楽くんの視線が、同じ方向に向けられる。
わ、綺麗な子…。
現れたのは、大人っぽい雰囲気の女の子。
制服を着てるって事はここでバイトしてる子だろう。
でも、さっき紹介された中には居なかったはず。
見とれていると、彼女の大きな目がこちらに向いた。
慌てて頭を下げたあたしに
「神楽くんの紹介で来る、新しいバイトさんってこの子?」
可愛く首を傾げた彼女は、神楽くんを見つめて訪ねる。
「あ、そうなんです!菊井、この人一つ年上なんだ。佐々木理紗(ササキ リサ)さん。」
「こんにちわ、リサです。」
「こっ、こんにちわ!菊井日和です!宜しくお願いします!」
ふわりと香った香水が、あたしの鼻をくすぐった。
「ね、神楽くん。この前CDありがとねー!すごいよかった!後で渡すね!」
「あ、はい!じゃあ、帰りに取りに行きますね。」
挨拶もそこそこに、会話を弾ませる二人。
何か、あたし邪魔…?

