逃げ出した先には、夏だからと冷房を効かせすぎている廊下。

「さっむぅ」

半袖から覗く腕を摩りながら、
有言実行、とトイレへ移動しよう




ーーーーとした。

「うわっ」

目の前には新しそうなローファー。

そして、びっしょりと濡れた私の制服。

この状況を整理すると、
目の前のAさん(仮)が、もっていたナニカ、が私の服にかかって、見事私はびしょびしょに、てことだとおもう。


「あー、すいません」

目の前のAさんは、いかにも面倒くさそうに、形式ばかりの謝罪、をすると

これまた真新しくて高級そうな

ハンカチを私に押し付けて、

リズミカルな足音を立てて去って行った