大山先輩からの告白は断った。先輩は悲しい目をして小さく「そっか。」といいその場を離れた。その背中を私は見送った。

ごめんなさい。

先輩の持っている“人を好きになる気持ち”が分かるまでそう言うのには断りたい。


──────────
「はぁ〜!」

私は今裏庭で菜知とお弁当のシェア最中。

「菜知、零君と付き合うことになったんでしょ?おめでとう!」

私がそう言うと菜知の顔はぶわっと赤くなる。

「う、うん。」

らぶらぶだなぁ。いいなー、私もあいつと……って私何考えてんのっ!