『桜達さぁ、もう菜知に手出しするのやめてくれない?なんでいちいちそういうことするかなぁ?低レベルな嫉妬だよね。』

そう、桜たちに言っていたのだ。春ちゃんは私のために自分がいじめられるかもしれないというリスクを背負ってそんなことをしてくれたのだ。本当に友達思いで私の好きな友達だ。



「でさ、そこで零君なんて言ったと思う?」

いつものように部活中水を入れに行くと他愛もない話をする。

すると、後ろから現れた人──大山先輩が春ちゃんに近づいて行く。

春ちゃん、少し大山先輩が怖いみたいだけど平気なのかな?