あの人たちも、神の一種なんだ。
天使と悪魔。
そんな感じの関係なんだろうか。
「あいつらのトップには魔神・デモンがいて。そいつをカインとなり変わらせようと企んでるんだ。いわゆる、この天界を乗っ取ろうとしてるってこと」
「乗っ取る・・・」
「僕らの命はカインが握ってる。言ってしまえば、カインを滅すれば必然的に僕たちも消えちゃうってこと」
「だから、あいつを狙って・・・」
「そ。逆を返せば、あいつらだってデモンが悪神の命を握ってるんだ。だから、デモンさえ倒せばいいんだけど・・・」
今までそれができなかったってことは、お互いに強敵なんだ。
天界を乗っ取ろうとする集団がいる。
きっとこれからも、皆は自分の身を顧みずカインを護ろうとする。
それが、カインのため、天界のためになるから。
カインがスイの怪我のダメージを受けても、天界に変化はなかった。
ということは、よほどのことがなければ天界は大丈夫ってことだ。
それならきっと、カインだってみんなには言わず一人で抱え込む。
自分さえ我慢すれば、誰も傷つかない。
・・・なんて。
考えないって言った側からなに考えてるんだろう。


