それでも私は、その手を振りほどいて部屋を出ることはできなかった。
ストン、と再び座り込みカインの様子を見る。



カインは、再び眠りに落ちたようで荒い呼吸をしながら眠っている。



カインの気持ちがわからない。
どうして私に拘るのか。


それなのに、さっきはあんなにも私の事を拒絶して。



どうしたいの?




それに・・・。
どうして、自分がこんな状態なのに誰にも言わないの?
助けてって言わないの?



やっぱり。
今までも、こんな状況でもだれにも言わずに一人で苦しんでいたんだろうか。



スイは、知らないようだった。



他言するなっていう、カインの台詞。
カインは、この事を隠してる?



ここまでひどい状況になってるって、どうして・・・。