「こんな熱い身体・・・。あんた、熱があるの?」

「黙れ・・・。俺の事は放っておけ」

「ほっとけるわけないでしょ!こんな病人相手に、放っておけるほど私、無神経じゃないわよ!」




いくら、大嫌いな相手だとしても。
病人に冷たくできるほど、酷い人間じゃないよ。




「とりあえず、ベッドに行こう。こんなところじゃ、身体休まらないよ」




私の言葉に、カインはそれ以上反論することなく私に支えられたまま歩き出す。
それ程身体がしんどいという事だろうか。

どうしてこんなになるまで・・・。


これが、スイが言ってたカインが受けるダメージ?
でも、スイが言ってたことと違う。



スイは、それ程じゃないって。




カイン、こんなに辛そうなのに。
これが、それ程じゃないの?





――他言するな




もしかして・・・。