「もちろん、大きなものじゃない。そのせいで天界が崩壊したんじゃ意味ないからね。でも、多少のダメージは受けるんだ。でも、戦えるのは力のある僕らだけだから仕方ないんだけど」

「じゃあ、スイが苦しい分、あいつも苦しんでるの?」

「・・・きっと。でも、カインはそれを表には出さないだろうな。僕たちも、そう言う姿見たことはないし」



そんな・・・。
どうしてなにも言わないの?
自分も苦しいなら、どうして私の側にいたりなんてしたの。
休んでいるべきじゃない。


それに、あんな・・・スイの事なんてなんとも思っていないようなこと言って。




「わからない・・・あいつが何考えてるのか」

「これから、知っていけばいいよ」

「知ってなんか・・・」

「カインの事を知れば、なにか変るかもしれないよ。カインが変わり始めてるように」

「え・・・?」



カインが、変わり始めてる?
それってどういう・・・。



「パーティの時、あんな風に誰かを受け入れてるカインを初めて見たから。あんな風に、笑ったカインは、初めてだった」




スイはそう言って笑った。