「スイ・・・、私のせいでごめん。ごめんね」

「ももちゃん・・・。怪我は・・・?」

「少し・・・、でも、これくらい平気。スイが護ってくれたから」




ホッとして泣きそうになる。
スイは優しく微笑んで「よかった」って言った。
自分はこんな傷だらけなのに、私の心配なんて・・・。




「ももちゃん、そんな顔しないで。僕は平気なんだから」

「でも」

「僕たちの身体、そんな軟じゃないんだよ?それに、カインがいれば、僕たちはいつまでも存在することができるんだ」

「え・・・?」

「総神・・・、この天界が維持されているのは、総紳であるカインの力だって言ったよね?」




それは、聞いた。
カインの身に何かが起きると、あの雲でできた地面が崩れてしまうって。




「それは、天界だけじゃない。僕たちも同じなんだよ」

「同じ?」

「カインがいる限り、僕たちは死ぬことはない。いくら傷ついても、命尽きることはないんだ」




それができるのが、総紳の力ってこと?
なんだかうまく理解できない。