どちらからともなく始まった戦い。
剣が合わさる金属音が耳に響く。
恐怖心に心を震わせ私は身を縮めた。
いったい、何が起きているの?
あれはなに?
どうして、スイたちは戦ってるの?
どうして、カインだけが逃げたの?
「大人しくここで死ね!」
「うるせぇ!それはこっちの台詞だ!」
戦いは、勢いを増していく。
パーティで用意されていたテーブルやお皿が音を立てて壊れていく。
「せっかくパーティの余韻に浸っていたというのに。許しませんよ」
目の前で繰り広げられる戦いに、私はどうすることもできず息をのむ。
恐怖に、足がすくんだ。


