しばらく、ボーッと待っているとノックの音がする。
仕方なく扉をあけると、優しい表情で笑う人が立っていた。

おそらく彼が、太陽ノ神ヨウさま、なんだろう。



きちっとした紋章のついたスーツを着て、銀髪で長い髪を三つ編みにして左に流している。
穏やかな、優しそうな人だ。




「初めまして、ももこさん。僕は、ヨウと言います。気軽にヨウと呼んでください」

「・・・ヨウ、さん」




少し見た目的に年上に見えるその人を呼び捨てにするのは憚られてさん付けで呼ぶ。
見た目だけじゃなく、ここにいる人たちはゆうに私の年齢のずっとずっと上をいっているんだろうけど。




「ももこさんのエスコートを賜ったので、お迎えにあがりました。さあ、お手をどうぞ」

「エスコートなんて、私いいです・・・」

「今日は、ももこさんが主役なのだから、遠慮はいりませんよ」



優しく微笑まれ、断れなくなる。
無下にできなくさせる雰囲気を持つ人だ。


やりにくいな・・・。