「パーティ?」
「はい。ももこさまの歓迎パーティーです。神々の紹介の意味も込めてとの事です」
「別に、歓迎していらないんだけど」
パーティーに参加する気分でもないし。
歓迎なんて、してほしくない。
「それに伴い、ももこさまのドレスを作ることになりました」
「ど、ドレス!?」
「はい。なにか、要望なんかはありますか?」
「突然そんな事言われても」
ドレスなんてそもそも着たことないし。
要望なんて、とてもじゃないけど。
「でしたら、デザインはこちらで決めさせていただいても構いませんね?」
「う、うん」
「わかりました。では、明日採寸がありますので、そのつもりで。では、今日はお疲れでしょうからお休みください」
モリアはそう言うと恭しく礼をして出て行った。
小さく息をつく。
息が詰まる。
あんな風に、お世話されることになんて慣れていないし。
礼儀正しいモリアは、いい子だけど少し窮屈だ。


