「見てたらわかるよ」
にっこり笑ってそう告げると、フウカちゃんは頭を抱え赤い顔を隠す。
「うー・・・。でも今更そんな事言えない・・・」
「このままでいいとは思ってないんでしょう?」
「それは・・・」
「できる事ならなんでも協力するし、応援してるから」
フウカちゃんの気持ち。
時々視線が無意識にライを見ていることに気づいた。
うまくいってほしいと思う。
フウカちゃんにも、ライにも幸せになってほしいから。
「・・・が、頑張る」
「うん。頑張ってね」
フウカちゃんを見送ると、フウカちゃんは勇気を出してライのところにいっていた。
微笑ましく思いながら側にあったグラスをとる。


