「・・・ミイナ」




そう、呟いたのはデモンだった。
力なく倒れかけたミイナさんの身体をデモンが受け止めた。




どうして・・・。
今、デモンを庇って・・・?



「な、なぜ・・・」



カインも、驚きに手から剣を落とした。




「カイン!」

「・・・!お前!」



カインに駆け寄り声をかけると私の姿に驚きの声を上げる。
でも今はそれよりも・・・。



「ミ、ミイナ!・・・ミイナ、なぜ!」



デモンが、焦ったようにミイナさんを呼ぶ。
ミイナさんの事を、知っている?

ミイナさんも、デモンを庇ったみたいだし。
どういう事・・・?