「貴様だけは、許さん!!」




息を吸い込み、力を込めて。




「カイン!!!」




どうか、間にあ――――




赤が、散る。




「っ!?」




駆け寄ろうとした体がビクッと固まる。
カインの目が大きく見開かれた。




「どうして・・・」




カインの剣が斬りさいたのは、デモンの身体ではなく・・・。




突然目の前に飛び出してきた、ミイナさんの身体だった。