無謀なことくらいわかっている。
万全の状態でも、これほどまでにやられたんだ。
それでも。
「あいつに、なんと詫びたらいい・・・。俺は、俺は・・・」
信じてやれなかった。
人を信じる、それがどれほど難しいことだったのか知った。
疑う事の方がずっと簡単だったんだ。
俺は、簡単な道を選んだ。
敷かれたレールの上が嫌だと思っていたのに。
「大丈夫ですよ。ももこさんは必ず助けましょう。ですが、こちらも体調を整えてからです。きっと、あの様子だとももこさんを死なせることはしないでしょう。そのつもりなら連れ帰ったりはしないでしょう」
「・・・ああ」
「冷静になってください、カイン。あなたは我々を統べる総紳なんですよ。あなたが揺らいでは、我々は何を信じて進めばいいんです」
「すまない」
ヨウに諭され、ようやく冷静になる。
このままではだめだ。
確実に救いたいのなら、すべてを整えたうえで。
必ず。
必ず、救いに行く。
それまで。


