戦いは、激しさを増していく。
皆、息が切れ疲れが見え始めてきた。



空を埋め尽くす黒が一向に消えない。




「あっ!」





フウカちゃんに悪神の攻撃が直撃し地面に叩きつけられる。
庇うように前に飛び出したライが悪神を払いのけた。




「大丈夫か!?」

「う、うん・・・。ごめん、ありがとう」

「気をつけろ!」



フウカちゃんが大勢を持ち直すまで庇うように戦うライ。
フウカちゃんも再び戦闘態勢に戻る。


皆が、戦ってる。
それなのに私は、なにもできない。


悔しい思いで歯を食いしばる。




形勢は、どんどん悪くなっていった。