でも、ふと気になって私はこっそり後を追った。
馬鹿みたいだ。
誰も信じてくれないのに。
それでもこうやって、裏切り者を探ろうとするなんて。
でも。
もう、後悔したくない。
なにも知ろうとしないで、真実から目を反らしてカインを傷付けた。
もう、そんなのは嫌だ。
私だけが知っている。
私だけが、それを追求できる。
私だけが。
カインを護れるかもしれない。
カインはもう、私を信じてはくれないかもしれないけど。
私を見てはくれないかもしれないけど。
ミイナさんは階段を降りていく。
あの件があってしばらくは、ミイナさんは謹慎処分になっていた。
でも、はっきりと婚約者としての地位をはく奪されたわけではなく、しばらくこの城の出入りを禁止されていた。
でも、私の疑惑があって、それも解かれたんだろう。
元通り、ミイナさんがカインの婚約者として。
ズキン。
胸が痛んだ。


