なぜあいつが。
シモンは、俺の側近だ。
確かに、人手がなくこの前の買い物には付き添わせたが。
ももこの事に、自ら探しに出るとは。
「とにかく、一刻も早く探し出せ」
「はい!」
モリアは再度頭を下げるとバタバタと出て行った。
握りしめた拳を机に叩きつける。
全てが、悪い方向へと向かっているような感じた。
あいつは。
あいつだけは。
俺が、間違っていたというのか。
「カイン、あまり思いつめたらだめだ」
「・・・俺は。もがくだけ、無駄だったという事か」
ただ、大人しく、敷かれたレールの上を歩いて行く。
なにも考えず、なにも求めず。
それが正しい生き方だったのか。


