「チッ、興が醒めたぜ」 悪神はそう言うと、飛び立っていった。 残された私に、誰も近寄っては来ない。 ぐ、と拳を握りしめゆっくりと体を起こした。 「っ、た・・・」 体中にできた擦り傷。 口の中も切れたのか血の味がする。 「かっこわる・・・」 なにしてるんだろう・・・。 ポタポタと地面を濡らす涙。 一人ぼっちだ。 私には、もう何もない・・・。 誰も、信じてくれない。 どうしたらいいのか、もうわからない。 「無様だな」