朝日が部屋に差し込み清々しい朝。
昨日かったランプは、暗い部屋で灯りをつけるとステンドガラスの色が浮かんでとても綺麗だった。

今度、スイにも見せてあげよう。
それからカインにも。




そんなことを考えていると、部屋をノックする音。




「はい」



声をかけるとゆっくりと扉が開かれる。
訪ねてきたのはモリア。
いつも朝ご飯を呼びに来てくれる。



「おはよう、モリア。朝ご飯、すぐ行くね」

「いえ。その前に、カインさまがお呼びです」



いつになく神妙な面持ちでそう言うモリア。
私は首をかしげながら立ち上がる。
カインが私に用?
朝食の時じゃダメなのかな?



「お急ぎください」

「あ、うん。ごめんね」




急かされるように私は部屋を出た。