「個人としては、あなたの事をよくは思っていないことは確かですね」

「う・・・やっぱり」

「総紳であるカインさまのお相手に相応しくない、という意味でですよ」

「・・・人間だから?」

「ええ」




身分が違う、そもそもの存在自体が違う。
多分、シモンが正しいんだろう。




「ですが、いくら私が反対していたところで、カインさまの決定には何も言えませんから」

「そうなの?」

「当然でしょう。主の決定が全てです」




だから、いくら嫌だと、反対しても無駄なの?
本当にそれでいいのかな。

きっとシモンさんは、シモンさんなりにこの世界をよくするために考えてるんだろうし。
それが、私ではなくてミイナさんの方がふさわしいっていう結果なんだろうし。


納得いかなくても、カインがそうだといえば頷くしかないのかな。